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ゲーム名:AIS#4『WIZ☆TALES』 活動場所:R163『林檎の園』  
PC名:岩田ミミ PL名:おねむのくまった 2000年6月/第4回目
担当:永六九蔵

第4回リアクション
 R163          担当:永六九蔵
       「林檎の園」

 KACTの企画会議。他の面子が全部『金の猫』座像の追跡調査に行ってしまい、取材は進まず。先月のアリス[−]の服の事を指摘された大坊有里子[だいぼう・ゆりこ]。そういえば彼女の眼鏡の下の素顔は見た事がないような。
 一方真樹亜久里[しんじゅ・あぐり]の書斎では、四聖器の櫃を背負ったウィンディア・アークスピリット(−・−)が亜久里と研究経過を話し合う。四聖器とはエネルギーの変換機構。使用者の持つ何らかのエネルギーを別種のエネルギーに変換できる。『金の猫』を潰したのはその機能の応用であった。そしてさらに時空を稔じ曲げることができ、使用中は外部からの衝撃を別宇宙に飛ばして無効化、事実上破壊不可能である。さらにそれぞれの内部にはまだ別のギミックが隠されているらしい。
 一番重要な点は、四聖器はその存在を知る者を使用者に選ぶことはないという事。それを知らずに聞きに来た生徒は、亜久里より奪われたハンマーヘッドを奪還するよう頼まれる。

 七月七日七夕、真樹邸にてバーベキュー・パーティが開かれた。

 次は告田ミミ(いわた・−)だった。
「ジェイルマン先輩、あ、超魔研の前部長なんですけど、その後の消息をご存知ないですか?」
「……おお、サミュエル・ジェイルマン[−・−〕かね? 覚えておるよ」
 亜久里はごそごそと懐を探ると、瞬間移動で書斎から写真立てを一つ取り寄せた。それは古い集合写真であった。まだ、真っ黒い髪がふさふさしている亜久里と、その他十数名が写った写真だ。
「こいつだろう?」「あ、そうです」
 亜久里のすぐ横の中肉中背の男は、確かにミミの覚えている前部長であった。
「……彼は天才だったよ。全ての系統の魔法にまんべんなく才能があった。彼がトップに立てなかったのは、物理的に全ての魔法を学ぶ時間がなかっただけのことだ。口さがない者は『ミスターNo.2』などと呼んでいたがね。試験後は、一旦アークランドに帰って、それから地球在留魔法使いになったはずだ。彼とはそれっきり会っていないよ」
「ありがとうございました。……そっか、亜久里さんも知らないのか」

●実験室にて
「はい、それじゃこれお届けお願いね」
「うん、わかったよ〜」
 岩田ミミは黒島端瀬(くろしま・はなせ※)に使いかけのネオンコート・バリアを渡した。端瀬はそれを持って部屋を出る。クーデリカ(−)に届けるためだ。

「まあそれはさておき、うちはやるどすよ〜!」
 六堂夏音(りくどう・かのん)はノリノリで叫んだ。鍋をかき混ぜるのをスプやんにまかせて、ミミは手を休めて夏音を向いた。
「夏音、これは何?」古いパソコンを指す。
「DOSどす」
「これは?」小刀を指す。
「ドスどす」 
「この人は?」いかつい軍服の男。
「ドズルどす。って面白くないどす!」
 夏音はさっと小刀を引き抜き、脇にかかえてミミをぶっ刺した。ぐりっと捻って空気を入れる。
「あ〜れ〜(笑)」
 ミミは大げさに腹を押さえたが、小刀の刃は腹の横でミミのひじに挟まれているだけだった。
 カランと音がして夏音は小刀を落とし、その場にしゃがみこんだ。顔が泣きそうに歪んでいる。
「……品評会、司会したかったどす……」
「まあまあ。眼鏡にワックス塗ってあげるから」
「いらんどす(ばしっ)」「あう」
 品評会の形式を告げる亜久里のお言葉により、生徒の品評会参加の道は断たれていたのだった。
「……おとなしく、理論修得するどす……」
 そう言って夏音はとぼとぼと部屋を出た。


 図書館ではいつものようにゴーレム作成の講義。今月はゴーレムの自我が発生する条件であるカルビ数の上昇条件について。長い年月を経る内に、経験を積んだ自我のないゴーレムに自我が宿る自然成長型。自我を持たない設計のはずなのに、完成した瞬間にはすでに自我を備えている突然変異型の二通りがある。寿命のないゴーレム生徒にとっては、突然変異を期待するよりも、自然成長型を選んだほうが良いかも知れない。ホムンクルスに自分の人工霊を移し変えて人間になろうとするホウキも考える。
「何が必要か、どんな手順で行うかを、自分で考えるんだ」
 亜久里はそう生徒達に言った。

 一方、『石に刺さった柄に赤い石が埋め込まれた剣』を手に入れ、その力で自分のゴーレムを完成させようとしている生徒達が、今月も地下に挑戦。先月の障壁は「自我が存在するだけの霊子量があっても、その自我が働かない」ゴーレムで乗り切る。
 と、突然剣にはめられた赤い石が光り、痩せた女性……スージー・カルビ[−・−]の像を映し出す。曰く「『石(中略)剣』の所有者を決める事が試験です」。これまでの結界はその予備試験で、ここから先は後戻りのきかない課題となるらしい。
 また所有者の資格は知性や正邪とは関係なく隠れていた『金の猫』の一員、ギャン・ブルア(−・−)にも等しく課題を受けるチャンスが与えられた。
 第一の課題は……部屋に出現した緑の楽園の林檎の木。木の左右には蛇と天使。

蛇「これは知恵の実だ。さあ食べようじゃないか」
天使「食べることはまかりならん。此は災いなり」

 これをどのように振舞うか……。

 神戸のどこか、『金の猫』は何やら妙な物を作るらしい。動力源、装備、装甲って……(汗)。そして先月奪ってきたチュルヴィングハンマーのヘッドの解析。ヘッド部分には使用者の認識機能が存在せず、変換機構としては使い放題。エネルギー源さえ確保できればどんな用途にも使えるらしい。

■開発ルール変更点
 一回につき一人一つだけ発案できるとします。

※要約のために一部話の順序を入れ換えたり統合している部分があります。

●登場PC
・柳 大成(眼鏡が光る『金の猫』)
・宮内 パオ(幼駒の調教が趣味の男)
・鈴鹿 妖華(うっかり四聖器の事を聞いてしまった巫女)
・百夜 猫子(白雪姫のホムンクルスを持った梟)
・アラジン・ポコドゥール(座布団に乗った狸)
・ジースリー(杭打ち機を求めるGの勇者)
・特務甲機 アリス(双子ゴーレム)
・安西 有里(香水香るおねいさん)
・ウィンディア・アークスピリット(縦巻きロールのアニメオタク?)
・若宮 或人(シェイカーを持った美男子)
・リッド・クローク(美人秘書(ゴーレム)付きの白衣の青年)
・岩鉄 岩生(妖精型ホムンクルスを娘に持つ石ゴーレム)
・岩田 ミミ(ウサっ娘)
・黒島 瑞瀬(白衣の一号、袴の二号、メイドの三号)
・ギャン・ブルア(こっそり試練に参加する『金の猫』)
・桜 なみき(儚げな少年)
・星月 シュロ(美少年型ホムンクルスを持ったホウキ)
・安堂 菜津(片腕の美少女ゴーレム)
・六堂 夏音(京言葉のドヴェルクどす)
 ……称号には第1回品評会トップ(汗)
 とりあえず使いかけのネオンコートを譲渡し、大量生産した二品も品評会に提出。現在、材料在庫共に0。今月からついた謎のパラメータ「成績」はBでした。

 あとは前部長……天才でナンバー2、名前まで付きました。写真も手に入れたので会えばわかるとか。

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