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かざはな |
:〈神的機械〉と『理』相還元システム
『理』とは科学、すなわち法則化を旨とする。
つまり、全てを法則として記述するのが『理』相的であり、
それはアインシュタイン他全科学者の夢でもある。
しかし『理』相的ではない科学が存在する。量子論だ。
存在を確率でしか記述することができない不確定性原理は
すなわち科学にカオスを持ち込むことでもある。
ならば、どうするか。解はアインシュタインが示した。
「神は賽子を振らない」と言い量子論を否定し続けた彼は、
量子論をも内包した統一理論の構築に生涯を捧げた。
天才は失敗したがその後統一は成り、そして現在は
さらに進んだ大統一理論の研究が行われている。
それはつまり、全てを記述することのできる法則。
もし、本当に全ての現象が記述できるとしたら。
それは「神のような機械」と呼べないだろうか。
全ては関数と引数で記述され、最も実現可能性の
高い返り値だけがリアルに具象化する。
その他は、関数と引数という「可能性を残した」状態で
「神のような機械」にストックされる。
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